味覚障害の漢方相談ビフォーアフターを紹介するコーナーです。
60代 女性
半年前ぐらいから味覚が分からなくなり、何とかしていきたいと来店されました。
体が疲れてくると、味が全然わからず、砂を噛んでいるような感じだとそうです。
口の中が乾燥していることがあり、よく喉が渇くそうです。
ガブ飲みはしないが、喉を潤す程度にお茶を飲んでいるそうです。
疲れているのに夜はあまり眠れないそうです。
手足が冷えて、冬になるとしもやけになることがよくあるそうです。
舌紅、無苔
中国医学的に『心脾両虚』『気陰両虚』の状態と考えられます。
その為、体力や血液を補っていく漢方、体の熱をとり潤いを助けていく漢方をお渡ししました。
1か月ほどして体の疲れはだいぶマシになってこられました。
味覚は甘い味、酸っぱい味が分かるようになって来られました。
2か月目に入り夜は眠れるようになって来られました。
口の中が乾燥していたが、喉のカラカラも最近はなくなってこられました。
3か月目で食事の味もわかるようになり、口の中の乾燥も気にならなくなって来られました。
体調がいいため、引き続き飲んでいただいております。
中国医学の考え方は、体力や胃腸機能が弱ってくると味が分からなくなったり、砂を噛んでいる感じがする方がいらっしゃいます。
さらに、手足にもエネルギーが生きにくくなり、力が入らなくなる方もいらっしゃいます。
この場合は胃腸を中心に体力やエネルギーを送っていくものが必要になります。
また舌が赤く苔がない場合は、体に必要な潤いが不足しすぎている状態のため、果物、夏野菜類などをとる必要があります。
辛いもの、脂っこいもの、刺激物類は控えていく必要があります。
個人差はありますが、いろいろ試してうまくいかない方はぜひ、ご相談くださいね。
TEL:078-934-8499
住所:兵庫県明石市大久保町大窪299-1